たまには、芸術の秋🎨
2025年09月30日
先日「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」に行ってきました。
この展覧会の主役は、もちろんゴッホの作品たちですが、それ以上にスポットが当たっていたのは、彼を支えた弟テオ、そしてゴッホとテオが亡くなった後、莫大な数の作品を託され、その普及に生涯を捧げたテオの妻、ヨー(ヨハンナ・ファン・ゴッホ=ボンゲル)です。
ゴッホが存命中に売れた絵はごくわずか。彼の死後、残された作品は「単なる売れない画家の遺作」でした。
しかし、ヨーは兄の才能を誰よりも信じた夫テオの思い、そしてゴッホが「100年後の人々にも自分の絵を見てほしい」と願っていた夢を背負い、女性一人の力で、世界中にゴッホの名声を知らしめていきました。
《花咲くアーモンドの枝》や《種まく人》といった主要な作品群に加え、ゴッホとテオの手紙や、ヨーが作品の販売や貸し出しを記録した貴重な資料を見ることで、ゴッホ作品一つ一つが、いかに家族の絆と努力の結晶であるかを痛感しました。
展覧会の最後には、幅14メートルを超える大規模なイマーシブ・コーナーが登場。
ここでは、《花咲くアーモンドの木の枝》をはじめとするファン・ゴッホ美術館の代表作が高精細画像で投影され、さらには《ひまわり》(SOMPO美術館蔵)の3DCG映像も紹介されていました。
作品のモチーフが動き出すような没入体験を通して、ゴッホの作品世界を体感的に味わうことができ、その情熱と色彩に改めて感動しました。
鑑賞後、ゴッホの作品だけでなく、それを守り、繋いできた家族の愛と意志に心にじんわりと温かいものが残りました。
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